瞬間の問題です。
導入問題
深夜0時は昨日なのか、今日なのかという問題です。
問題が文章だとなかなか意味が通りにくいので、数学の記号を使って書いてみます。
時計は、0時から24時を表します。
これはいいですね。
1日の始まりをどうみるかの問題を出したかったのです。
記号でかくと、1日は、
(a) [0時,24時)
(b) (0時,24時]
(c) (0時,24時)
(d) [0時,24時]
開集合の記号と閉集合の記号で書きました。
1日は、(a)(b)(c)(d)のどれを使ったらよいでしょうか。
悩ましくありませんか。
問題の答え
物理学的に私は、24時と0時は同じ時刻を指していると考えます。
(a)を1日と考えている人は、0時は今日です。
(b)を1日と考えている人は、0時は昨日です。
(c)を1日と考えている人は、0時は今日でも昨日でもありません。
(d)を1日と考えている人は、0時は、昨日でもあり、今日でもあります。
1日の考え方によって、用語の使い方が変わってしまいますね。
普通は(a)か(b)で考えると思います。隙間や重複を作りたくないから。
裁判での解答
裁判的には、(d)が正しいようで、しかも0時と24時は別だとか。ほんとか?
裁判では、24時と0時は文字が異なっているので、同じわけがない。別の時刻だ。ということで、表記が異なれば別の時刻を指しているということだそうです。
被告人は、それで納得したのだろうか?
おまけ
ここでは、混乱しないように、0時を用語として使いましたが、12時が午前か午後かという問題だとさらにわけがわからないです。
AM、PM記法で12時を表す時、AM12時と書くべきでしょうか、PM0時と書くべきでしょうか。昼の12時とよくいいますよね。習慣的に。「昼の0時から食事です」などど言いにくくありませんか?
日常では、昼の12時の次が午後の1時です。これがシステム組む時に意外とやっかいなんですよ。
入力ミス(勘違い)を引き起こすから、その対策として、入力は、24時間制度を使いましょうとなっています。
システムによっても取扱が異なる可能性がありますので、AM・PMや午前・午後で時刻を書く時には、0時で書くのか12時で書くのか意識して書きましょう!
なお、法律では午前12時と書くのが正しい書き方とされているそうです。システム泣かせの法律ですね。計算得意な人ならこんな法律にしなかったと思われます。
この法律を改正するには、自然数にゼロを入れる事以上に困難でしょう。
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私は「1日は0:00から翌日の0:00まで」と考えています。24:00は存在しないのです。
スマホのデジタル時計で24:00は表示されません。これを「幻想の24時」と呼んでいます。
同じように12時間制の時刻では午前12時も午後12時も存在しないのです。
正午は午後0時で午後の始点です。昼の12時は24時間制の12時で午前・午後はつきません。
つまり時計の文字盤の天は12の代わりに0が入るべきなのです。
時計の常識を疑ってみましょう。
なるほどです。
時計の文字盤の頂点には12が書かれていますが、0の方がすっきりしますね。
なんの違和感もなく時計をみていました。
ありがとうございます。
猫野 流星 さま
時計の文字盤の天は12ではなく0が入るのが正しいことの数学的説明は岩波新書「零の発見」の後半「直線を切るー連続の問題」にヒントがありました。
詳しくは自費出版の拙著「幻想の24時」第1部「0字の時計の話」第2部「零の発見の謎」を
お読みいただけたらと思います。「日本の古本屋」にも何点か出ていると思います。
公立図書館でもリクエストして読むことができると思います。
識者もいろいろ考えているんですね。
実は私は、正午を12時というのはありかと思います。
11時59分の次にくるという感覚で申しています。
しかし、12時は許すけど、12時1分は許せない。
0時1分派となります。
昔は、12時半などという時刻もよく聞きましたが、今はどうなんでしょうか。
12時半に待ち合わせという人はもう過去の人?
0時半と言ってもらいたいですよね。
30cmものさし(定規)で考えると、いきなりスタートが30なんて、ないですよね。
0から始まるのが普通です。
ただ、なにかを数えるときは、1から数えるのが普通です。
これは、0を自然数に含めるかどうかの話にも繋がりますが、
0というのは数える前の状態をさしているわけで、数えていません。
数えるのは1からです。
午前という向きからかんがえると、正午は午前12時といってもいいかなと思うわけです。
もちろん、午後0時と言ってもいいわけですが。