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問題

曲線\(y=3 \log x\)の上の2点\(P,Q\)の\(x\)座標をそれぞれ\(a,b\)とし、\(a<b\)とする。

\(P,Q\)におけるこの曲線の2つの接線のなす鋭角が45°で、
\(a,b\)がともに整数であるとき、\(a,b\)を求めよ。

 

 

 

解答(解き方)

まず、図を書いて問題の意図を把握します。

\(a,b\)がともに整数というのは、一旦わすれ、鋭角が45°となるための\(a,b\)の条件を求め、整数解を求めます。

 

鋭角(角度)が45°というのを式で表すのが難しいですが、傾きを正接(タンジェント(tangent))で表し、角度の差が45°であることを加法定理から導きます。

 

 

\(P,Q\)における接線の傾きの角度をそれぞれ\(α、β\)とします。

\(0°≦α,β≦90°\)となるようにできます。

 

傾きは微分係数で表すことができ、

\(y=3 \log x\)から、
\(y^\prime = \frac{3}{x}\)

ですから、

\(\displaystyle \tan α = \frac {3}{a} \)

\(\displaystyle \tan β = \frac {3}{b} \)

\(a<b\)であることに注意すると、

\(3/a>3/b\)ですから、

\( \tan α > \tan β \)

したがって、\(α>β\)でなければならず、

問題文より、\(α-β=45°\)となります。

 

\(\displaystyle \tan (α-β)=\frac{\tan α – \tan β}{1+\tan α \tan β}\)

\(\displaystyle =\frac{3/a – 3/b}{1+(3/a)(3/b)}\)

\(\displaystyle =\frac{3b – 3a}{ab+9}\)

\(\displaystyle =\tan{45°} =1\)

 

\(\displaystyle {3b – 3a} ={ab+9}\)

となるような整数a,bを求めれば、それが答えとなります。

 

上記の式を変形すると、

\(\displaystyle (a-3)(b+3)=-18\)

となりますが、a>0, b>0を考えると、aは1または2に絞り込まれます。

\(a=1のとき、b=6\)

\(a=2のとき、b=15\)

となり、a,bが整数になる解となるため、2組の答えが得られます。

\((a=1,b=6)\)
\((a=2,b=15)\)

 

答え

\(a=1,b=6\) と \(a=2,b=15\)

 

 


 

 

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