「2.5人に1人が使っている」という表現がありますが、これっていったい何%の事なのか考えました。

最初に、答えを書いておくと、2.5人に1人とは、40%の人という意味です。

考え方

比率の考え方は、分母に全体、分子に該当数をおいて計算することです。

いま、分母が2.5人,分子が1人ですから

\(\displaystyle \frac{1}{2.5}=0.4\)

となって、「2.5人に1人」とは、40%(0.4)の意味であることがわかります。

%とは

%とは、分母を100としたときの分子の数のことです。

100人いたら、そのうちの何人かということですので、2.5人に1人とは、100人に40人というのと同じ意味をもち、40%と表します。

同じ40%の比率であってもそれを表す方法はほかにもたくさんあります。

  • 2.5人に1人
  • 100人に40人
  • 5人に2人
  • 25人に10人
  • 50人に20人
  • 1000人に400人

などで、これらは同じ比率(40%)を表します。

人数を数えるのは、1人、2人、3人と自然数を使いますから、2.5人というのは実際には数えるときには出てきませんが、分子を1にするために、無理やり分母を小数(2.5)にしたわけですね。

○人に1人とは

比率を表すには、%を使うのが定番ですが、○人に1人という言い方をするのはどういう時でしょう。

%は分母を100としたときの分子の数でした。

○人に1人とは、分子を1にしたときの分母のことです。

数値を表すときには、切りの良い数値の方が実感がわきます。

切りの良い数とは、できるだけ小さな数で表すということです。

例えば、38.5%のことを40%と10の単位でいうのも一つの切りの良い数で表す方法です。

2.5が切りが良いのかというと、人によるのかもしれませんが、10の半分の半分という意味では切りがよいとも言えます。

2人に1人とは、50%、

3人に1人とは、33%

の意味になりますが、

33%と50%中間ぐらいの場合、2.5人に1人といったほうが印象に残りやすいきがします。

2.5人に1人とは、40%と捉えるより、33%と50%の間と思ったほうがよいのかもしれません。

0.5人刻みで〇人に1人が何%か計算してみると、

  • 1.5人に1人=67%
  • 2人に1人=50%
  • 2.5人に1人=40%
  • 3人に1人=33%
  • 3.5人に1人=29%
  • 4人に1人=25%
  • 4.5人に1人=22%
  • 5人に1人=20%
  • 5.5人に1人=18%
  • 6人に1人=17%
  • 6.5人に1人=15%
  • 7人に1人=14%
  • 7.5人に1人=13%
  • 8人に1人=12%
  • 8.5人に1人=12%
  • 9人に1人=11%
  • 9.5人に1人=11%
  • 10人に1人=10%

割り切れない数値は四捨五入しています。

5人に1人からは、0.5人刻みにしてもあまり意味なさそうですね。

1.5人に1人は、3人に2人と言った方がよさそうです。

3.5人に1人は、30%と言った方がよさそうで、こうやってみると、0.5人刻みで比率を言う場合は、2.5の場合に限定されていると考えてよさそうです。