数学に関して言うと、入試問題にでてくる数値は2桁以内が圧倒的に多いです。
例外は、近似計算の時です。
例えば円周率、ネイピア数、自然対数などの有効桁数は3桁以上もよくあります。
しかし、特に整数問題である場合は、1桁や2桁からなる合成数です。
西暦の年数が問題に出てくることがある
ほとんどの整数は、1桁または2桁の合成数ですから、せいぜい計算しても3桁です。
計算機がなくても、手計算で十分い計算できます。
ところがです、数学オリンピックでもないのに、4桁の数が問題文に出てくることがあります。
ただ、よくみると、2000前後の数が多いです。
西暦にちなんだ数もよく問題で取り上げられます。
とくに、2017は素数であるということで、有名になりました。
4桁になると、計算がすこし戸惑うってくるので、西暦に関する数については、予め調べておくとよいです。
少なくとも、素因数分解しておきます。
西暦年数を素因数分解してみた
素因数分解できれば、約数についての情報はかなり簡単に得られます。
整数問題を解く時の基本ですね。素因数分解。
それでは、素因数分解した結果を示します。
2017
2017は、素数です。
2017は、\(\displaystyle 7^3+7^3+11^3\)3乗数の和にもなっています。
2018
2018は素因数分解すると、2×1009
2018は、\(\displaystyle 13^2+43^2\)と平方数の和になっています。
2019
2019は素因数分解すると、3×673
2020
2020は素因数分解すると、22×5×101
2021
2021は素因数分解すると、43×47
この結果をみると、2021を素因数分解せよという問題は、手計算ではそうとう手強くなります。
2022
2022は素因数分解すると、2×3×337
2023
2023は素因数分解すると、7×172
2024
2024は素因数分解すると、23×11×23
2025
2025は素因数分解すると、34×52
2026
2026は素因数分解すると、2×1013
2027
2027は、素数
まだまだ先ではありますが、2027年は素数年となります。
4桁になると、素因数分解も意外に簡単ではないです。
100桁の数の素因数分解がいかに難しいか身にしみます。
2028
2027は素因数分解すると、22×3×132
2029
2029は素数です。
双子素数がでてきたので、2029年まで素因数分解してみました。
素数年
あまり、一般的な用語とはなっていませんが、西暦の年数が素数になっている場合、素数年と呼ぶことがあります。
2019年が素数年でしたが、次の素数年は2027年ということになります。
その次の素数年は、2029年です。
2027と2029のペアは双子素数ですから、双子素数年となります。
2017~2029の4桁の数は、西暦に絡みますから、入試問題に出てくる可能性があります。
なにげに、分解してみて眺めていると、受験生にはラッキーなことがありそうです。