解析

猫野の微分積分

関数の極限を求める問題にある落とし穴(x→-∞)

関数の極限を計算するときに、∞は正、ー∞は負と考える。わかっているとはいえ、符号の扱いに注意しないと落とし穴に落ちることがある。例題\(\displaystyle \lim_{x \rightarrow -\infty} \frac{\sq...
猫野の微分積分

無限大における関数の極限とその例題

xが無限大になったときの関数の極限も考えることができる。収束する場合もあるし、発散する場合もある。x→∞、x→-∞での関数f(x)の極限パターンx→∞でbに収束する場合xを限りなく増加させたときに、f(x)の値がある実数bに限りなく近づく(...
猫野の微分積分

関数の極限に関する定義と4つの例題

xの関数f(x)と実数aに対し、f(x)はx=aで値をもっていても、もたなくてもよいが、x=aの前後では値が決まっているとする。関数の極限の4パターン関数の極限としては、下記の4パターンある。 極限値がある。 正の無限大に発散する。 負の無...
猫野の微分積分

循環小数は無限等比級数であって有理数である

有限小数と循環小数実数を小数で表すことができるが、小数で表したときの数の並び方で、有限小数、循環小数、無限小数に分類される。例を見たほうが、わかりが早いのでいくつか例を示す。有限小数の例 0.03 0.125 0.99999など 10のベキ...
猫野の微分積分

無限級数は足す順番で収束発散の結果が変わる

足す順番を替えて無限級数の和を求めてみる下記の二つの例でそれを確かめます。(1)数列\(\displaystyle a_n=\frac{n+1}{n}-\frac{n+2}{n+1}\)\(\displaystyle =\frac{1}{n...
猫野の微分積分

無限級数の和の意味で勘違いしやすいところ

無限級数の和の意味でよくある勘違い勘違いを示す前に、無限級数についての定義を書いておきます。無限級数とは無限級数とは、数列{an}が与えられた時に、これを順に+で結んだ式\のことです。無限級数を\と表します。とく使われてる記号ですから自然に...
猫野の微分積分

等比数列の収束判定を漸化式に応用する問題

ある数列が収束するのか、発散するのか見極めることを収束判定という。一般に与えられた数列が収束するのか発散するのかの判定は難しいが、等比数列に帰着できる数列の場合、容易に判定できる。等比数列の収束判定初項aで公比rの等比数列の一般項は、\(a...
猫野の微分積分

無限大にした(n→∞)時の極限の求め方と例題

数列の極限として説明しますが、関数の極限の場合もこれと同じ考え方で通用します。数列の極限収束と発散の定義数列{an}がある数αに限りなく近く、もしくは一致するとき、数列{an}はαに収束するといい、\(\displaystyle \lim_...
代数

収束する数列で数を作る

数列で新しい実数を作るで数列に四則演算を定義しましたが、ゼロ因子があって邪魔でした。そこで、数列群のなかでこのようなゼロ因子を省くことを考えます。収束する数列で体を作る数列は、収束する、発散または振動に分けられます。数列群の要素で収束するも...
代数

数列の四則演算を活用して数を作る

それでは、新しい実数を作っていきます。既存の実数を使い、それを拡張する方法で作ります。数列を母体にする数列から新しい実数を作ります。ある数列の一つを{an}のように中括弧でくくって表現します。{an}:=a1,a2,a3,…です。aはこの数...